『メール技術の教科書』を読んだので感想をまとめてみる
投稿日: 2024年6月1日 更新日: 2024年6月1日
カテゴリ: 読書メモ
概要
実務で使える メール技術の教科書を読んだので、感想をまとめてみます。
目次
前置き
どんな本か
メールを取り巻く技術の概要や歴史・そしてメールサーバにおける構築手順などを体系的に解説しています。
なぜ読んだか
メールに関連する技術は業務でも触れる機会がありました。ですが、本などで体系的に学んだことがなく、毎回手探りで調べながら解決していました。
理解が浅いと感じる状態が続いていたものの、どこから手をつけたら良いか見えていませんでした。
そんなときに前書きや目次の時点でとても面白そうな本書に出会いました。メールを取り巻く技術への理解を深めることを目指して、手を出してみることにしました。
本の構成
- 第1章 メールが相手に届くまで
- 第2章 送受信に使われるプロトコル
- 第3章 メールサーバーの構築とDNSの設定
- 第4章 ファイルの添付と HTMLメール
- 第5章 スパムメールを防ぐ技術
- 第6章 メールの暗号化と署名
- 第7章 メーリングリストとメールマガジン
最初の2章はメールを送ってから相手に届くまで。つまり、メール処理の一連の流れを広く取り扱っています。
3章ではメールサーバに始まり、DNSサーバまで一から実際に構築することで、メールが届くまでの仕組みをさらに深く探っています。
4章以降はメールの中身やセキュリティなど、より深いテーマで関連する技術を掘り下げています。
良かったところ
実際のメール送受信の流れが見える
豊富なキャプチャや図が添えられているので、いまいち仕組みがイメージしづらいメール送信の流れを掴むのに良かったです。
とくにメール受信は今はGmailなどに任せっきりになっていたので、裏側で何が起きているかを見ることができて面白かったです。
メール技術について幅広く扱っている
STMPやPOPから始まり、DNSまでカバーしているので、読み進めていけば一連の仕組みをたどることができます。
更に書籍ではあまり見かけないSPFやDKIMも図と共に解説してくれています。
広く体系的にメール技術についてまとまっているので、用語や仕組みを頭の中で整理するのに役立ちました。
読み方
どう読むか
自分の分かっていないことを知り、都度補強しながら読むと良いと思いました。
タイトルに教科書とある通り、カバー範囲がとても広いです。
一方、例えばSPFではなぜFromヘッダを検証しないのかなど、歴史部分にもう少し情報が欲しいところもありました。
ですので、本を読むときは自分が何を分かっていないのか明確にすることを目指していくと良さそうです。
より詳細な疑問は別途調べながら読み進めていくと、読み終わる頃にはメール周りの技術の概要や繋がりが鮮明に見えるようになっているはずです。
あとは3章のボリュームがものすごく大きかったです。メール周りの理解を深めるのが目的であれば、インストールや設定ファイルの編集などの項は流し読みし、メールの仕組みに大きく関わるところだけをつまみ食いすると、息切れせずに読めると思いました。
いつ読むか
何も知らない状態から読むと、用語の洪水で置いていかれそうです。
SPFやDKIMなどに業務で関わるようにはなったけれど、いまいち理解できていないなと感じたぐらいに読むと、楽しく読めそうだと思いました。
感想
調べながら回り道をしながら読んだので、読み終わるのには少し時間が掛かりました。時間をかけた分、以前よりもメール周りの技術について理解が深まった気がします。
とは言っても1回読むだけでは広いテーマ全体をカバーしきれなかったので、メールに関わる機会が出てきたら都度読み返してさらに強くなっていきたいです。
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